まずは介護職の魅力を知る
この仕事だからこそ
どこが魅力なのか
ここでは、介護福祉の世界の魅力について紹介していきます。介護業界を知らない人にとっては、高齢者とずっと一緒に過ごすのはつらいのではないかと思うかもしれません。しかし、高齢者と過ごす時間は非常に価値のある、他には代えがたい経験となります。
貴重な経験ができる
高齢者のみなさんは心に余裕があります。例えば仕事中、うまく介護ケアを提供できずに謝罪をしたときも、「大丈夫だよ」と言ってもらえることがあります。排せつケアのときは、「大変だろうに、むしろこっちがごめんね」などと言われることもあります。戦争や震災などを経験し苦労してきた人も多く、人生における喜びや苦しみについて理解があります。結婚や出産、仕事での経験、お金のこと、身近な人の死、自分の病気や老いについてなど、自分には持っていない経験を積んできた人生の大先輩です。そのため、些細なことでは動じない強さとおおらかさを持ちあわせているのです。
当然、すべての高齢者が優しいわけではありません。認知症の影響で心や行動が不安定な人もいます。ですが、若い人と比べれば断然高齢者の方々のほうが心が広いです。そんな人生の先輩の心に触れ、様々な経験談を聞くことができるのは非常に貴重な時間です。多くの介護職員がこの部分にやりがいを感じ、自分自身の人間的な成長を実感しています。これはまさに、介護福祉の世界にいるからこそ得られるものです。
働きやすい仕事
これも介護の世界を知らない人が持ちがちなイメージですが、介護職はハードでまったく休めないと考えている人がいます。時間の融通も利かず、夜勤などの長時間労働で身体を壊してしまうというイメージがあるようですが、実際にはそんなことはありません。介護の仕事と一口で言ってもその種類は様々です。求人情報を見てみればすぐにわかりますが、デイサービスなどの日中だけ営業している介護施設も多いです。そういったところに勤務すれば当然夜勤はありませんし、24時間稼働している介護施設であっても日勤のみという働き方が可能です。また、「夜勤のみ」という働き方も可能です。夜勤をすることで夜勤手当がつくので、日勤で働くよりも一回の勤務に対する給与が高いです。そのため、夜勤専従の働き方を選び、月に10回ほど出勤して残りの時間を自由に過ごすという選択も可能です。
パートで働ける職場も多いので、子育てをしている女性でも問題ないという点も魅力です。パートであれば時間や日数の調整が可能なので、お子さんの行事があるときに休むことができます。最近は、子育てをしながら働けるように保育園が併設されている施設も増えてきました。