転職時の心構え
転職する人はここを押さえよう
持っておくべき意識
ほとんどの場合、働き始める前に研修が用意されているものの、なかには研修がないところも存在します。マニュアルはありますが、臨機応変に対応していくことが介護現場では求められます。そのようななかで、研修を実施することなく利用者の対応をしなければならないとなると大変です。事前に研修があるかどうかを確認することも大切ですが、もしない職場に転職するのであれば、「仕事をしながら覚えていく」という意識を強く持つようにしましょう。
加えて、早く仕事に慣れるためには「自分から積極的に聞いていく姿勢」を大切にしましょう。上述の通り、研修がないケースもあります。だからといって、教えられていないことだからとなんとなく仕事をしてしまわないようにしましょう。上司から注意されるだけではなく、利用者の命に関わる大きな事故につながるかもしれません。わからないことは必ず先輩に聞くようにしてください。
確認しておきたいこと
異業種から介護の世界にキャリアチェンジする際に今一度確認しておきたいのが、「なぜ介護の世界で働くのか」という点です。介護の仕事は需要が高く転職しやすい状況ではありますが、決して楽な仕事ではありません。「転職しやすいから」という理由だけでは長続きしないでしょう。利用者のペースに合わせて介護を提供できるのか、人と接することが好きなのかなど、自分に介護職としての適性があるかを考えてください。当然、働いていくなかでつらいことも経験するでしょう。それを覚悟したうえで介護福祉の仕事にチャレンジしてください。
転職先を選ぶポイント
異業種からのキャリアチェンジにおける転職先を選ぶ際のポイントですが、まず知っておきたいのが、未経験・無資格から介護助手・介護補助などの仕事を始めるという方法と、介護職員初任者研修のような初級資格を取得してから働き始める方法の2つがあるという点です。どちらのほうが良いということではなく、自分に合った方法はどちらなのかを見極めることが大切です。例えば、知識のない状態で新しい仕事に挑戦するのが怖いという人は、資格を取得してから挑戦したほうが良いでしょう。逆に、まずは働いてみて介護の仕事を実感し、働き続けたいと思えるかどうかを判断したいということであれば、介護助手・介護補助から始めたほうが良いでしょう。
現在は、積極的に研修や勉強会を開催して職員の育成に積極的な事業所が多いです。いずれの方法を選ぶにしろ、職員の教育に熱心な職場のほうが後々のことを考えればメリットが多いでしょう。介護福祉の世界でキャリアアップをしていくなら、自らスキルを磨いていく姿勢が重要となります。そのため、それを後押ししてくれる環境があるかどうかをしっかり確認しておきましょう。