キャリアアップするなら必要
キャリアアップ=資格取得
資格取得の重要性
無資格でも介護福祉の世界に挑戦することはできます。しかし、その後さらに高みを目指していきたいのであれば、資格の取得が必要となってきます。未経験から働き始める場合、初級資格である介護職員初任者研修から始まって、いずれは国家資格である介護福祉士の取得を目標にしている人が多いです。資格の取得を通して知識と技術を身につけられるだけでなく、介護スキルを証明するものとして利用者や周りのスタッフからの信頼を得ることができます。自分に必要な資格はなにかを把握してスキルアップをしていきましょう。
収入アップにつながる
約10年後には、日本人の4人に1人が65歳以上の高齢者になるとされています。急速に進む高齢化に伴い、介護職員の需要は高まっていくばかりです。介護保険制度が導入されてからはサービス内容や利用料金が明確化され、利用者の数は今もなお増え続けています。そのため売り手市場となっている介護業界ですが、現場からは不満の声もあがっています。その代表的なものが「収入の低さ」です。現状、この不満を解消するために最も効果的なのが資格の取得です。資格を取得することで手当が支給され、高い役職に就くことによって給与アップが期待できます。保険制度の導入から歴史が浅いこともあり、制度の運営はこれからどんどん改善されていくでしょう。
今までは様々な研修や資格が氾濫しておりキャリアルートが明確化されていなかった介護業界ですが、現在はわかりやすく道筋が用意されています。質の高い介護を提供できる人材の確保を考えた場合、待遇の向上は必要不可欠です。そのため、将来性は高いと言えるでしょう。そして働く側としては、より良い待遇を得るために資格の取得が重要となるのです。
資格取得でキャリアアップしたDさん
参考として、資格取得に取り組んでキャリアアップしていったDさんについて紹介します。Dさんは最初、未経験の状態から訪問介護事業所に入職しました。先輩ヘルパーのサポートや家事業務などを担当していたそうです。その仕事をしながら介護職員初任者研修と実務者研修を取得し、ヘルパーとしての仕事の幅を広げていきました。やがて後輩ヘルパーの指導を任されるようにまでなり、その後サービス提供責任者に就任しました。現場とケアマネジャーの間に立ち調整役として活躍した後、上位資格であるケアマネジャーの資格を取得。ケアマネジャーとして活躍した後、事業所のリーダーとしてスタッフ育成や運営業務に関わりました。そして今までの経験とノウハウを活かして、独立開業を果たしました。